剣山けんざん-標高962m-新見市千屋花見

           中国山地の雄峰とたたえられる三角錐の美しい山



 剣山と三日月山は国道180号の明地トンネルを挟んで尾根を連ねる。剣山は峰のとがった三角錐の美しい山姿から名が付けられた。


  剣山は岡山と鳥取の県境に位置し、岡山県側のふもとには千屋花見の集落が広がる。かつては全山が草原で和牛が群れをなして草をはむ姿が見られたという。
 登山ルートは新見千屋温泉いぶきの里近くの泉源公園から上る北コース、新見美しい森から階段道を上る南コースがあり、どちらも整備された登山道がある。今回は泉源公園から三日月山、続いて剣山に上り、公園に戻る北コースを紹介する。

 
      泉源公園は新見千屋温泉いぶきの里の北にあり、いぶきの里入口から明地トンネル方面に50㍍ほど進んだ国道沿い右手に標識がある。これを入って坂を下れば公園。ここに車を停める。
     
      山中に入る林道を上ると、明地トンネル手前から伸びる管理道と合流。しばらく上った左手に「三日月山・剣山」の標識があり、ここが登山口。 
       
登山口の標識
     人工林の細道に入り、少し上ったところが三日月山と剣山の分岐点で、体力に余力があれば標識に従い左に取って三日月山に進む。 
     
 三日月山・剣山の標識

 
     人工林と自然林の境目の尾根を上り、カヤの茂みを抜ければ三日月山の頂。展望はわずかに北東に開け、木々の間から大山が見える。上った道を分岐まで下りて、次は剣山へ。
 尾根を上って送電鉄塔の下を通り、自然林の中を抜ける。7合目辺りで管理道から続く広い登山道に合流し、これを上る。間もなく右手に休憩舎がある。次第に視界が開け、9合目付近で南コース登山道と合流。急な斜面を上ったところが山頂。
       
       


 頂上には丸テーブル状の案内板がある。360度の視界が開け、北に大山、米子市、日本海、東に県境の山々、南に新見美しい森、千屋花見の集落、西に花見山、いぶきの里スキー場を望む。
 下山は往路を戻り、7合目からは管理道に続く登山道を下って泉源公園に戻る。